海老名市予防接種情報提供サービス

2021年・35週 ~梅毒、新型コロナウイルス感染症~

2021年09月10日

今週の注目感染症  2021年・35週(8月30日~9月5日)

~梅毒~
神奈川県では、今週梅毒の報告が6件ありました。
梅毒は病原微生物スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマが感染して起こる病気です。
性感染症(STI: Sexually transmitted infection)の一つで、感染経路のほとんどは性的接触ですが、母親から胎児に感染する先天梅毒もあります。
感染後約3週間で感染部位のしこり、鼠径部のリンパ節腫脹(I期梅毒)、感染後3か月以後に手のひら、足の裏や体全体に赤い発疹が出ることがあります(Ⅱ期梅毒)。
治療をしなくても症状は消える場合がありますが、適切な治療をしないと病原菌は消えません。
感染後3年以上経過すると、皮ふ、筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)、心臓、血管、脳などに病変ができて死に至ることもあります(晩期梅毒)。
血液検査で診断でき、治療は抗菌薬が有効です。
気になる症状がある時には、症状が改善した場合でも早めに医療機関(泌尿器科、婦人科、皮膚科など)を受診しましょう。
また予防のためには、性交渉の際(オーラルセックスを含む)、適切にコンドームを使用することが重要です。

~新型コロナウイルス感染症~
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今週の報告数は11,663例となり、前週16,862例から減少しています(※患者情報の変更により、前週と数字が異なる場合があります)。
神奈川県では、政府による緊急事態宣言を受け、現在緊急事態措置を実施しています。
適用期間は8月31日まででしたが、延長され、9月12日までとなっています。
(詳細は、神奈川県ホームページ参照 >>詳細はこちら
神奈川県で実施している変異株モニタリングの結果では、現在の流行の大半はデルタ株によるものと分かっていますが、流行株が変わっても、基本的な感染対策は十分に有効です。
今後も手洗い・マスク着用といった従来の行動維持を心がけてください。


【神奈川県感染症情報センターより参照】
(令和3年9月9日更新)

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